設立趣旨
会社設立の背景
2004年に市町村合併を拒否し、村として独立することを決意した西粟倉村。小さな村の生き残りをかけた戦いは、林業を中心とした『百年の森林構想(村にあるもので産業を作り、雇用によって人を呼び込み、村内で経済循環を生む)』というチャレンジから始まりました。
わたしたち百森でんきは、その旗印となった『百年の森林構想』の一環として、村の豊かな自然が生み出す再生可能エネルギーを電力として活用し、村内で循環するシステムを構築するために設立されました。
設立には、村の熱意あふれる取組みに惹きつけられた企業や地域おこし協力隊が出資して頂き、個性豊かな株主たちがそれぞれの得意分野を活かしながら協働し、地産地消のエネルギーを使って村民の暮らしに安心・安全と豊かさを提供することを目指します。
事業内容
メイン事業は村内の公共施設を対象としたオンサイトPPA(屋根貸し太陽光発電)による電力販売です。また、村営の再エネ施設(水力発電所、バイオマス発電所および熱供給ボイラ)の運営管理や、電力をふるさと納税の返礼品として活用する企業のサポート業務など、再生可能エネルギーに特化した技術やノウハウの提供を通して、村内の経済循環と脱炭素化推進に寄与します。
株主と各社の役割
百森でんき株主
- 岡山県西粟倉村(村長:青木 秀樹)
- 三ッ輪ホールディングス㈱(代表取締役:尾日向 竹信)
- ㈱ちゅうぎんエナジー(代表取締役:松岡 信一)
- テクノ矢崎㈱(代表取締役:林 邦也)
- 寺尾武蔵(西粟倉百年の森林でんき㈱ 代表取締役)
各社の役割
- 西粟倉百年の森林でんき:受付窓口・営業・品質管理
- 西粟倉村:村との連携・人事労務
- 三ッ輪ホールディングスグループ:経営ノウハウの提供・総合サポート
- テクノ矢崎:現場サポート・技術アドバイス
- ちゅうぎんエナジー:事業収支計画の妥当性精査・資金調達サポート
今後の展望
村内公共施設への太陽光パネル設置完了後は村内事業者や一般家庭を対象にPPA事業を拡充し、将来的には村外へのノウハウ提供を通じて広く脱炭素化へ寄与することを目指します。また、太陽光のみならず、村で得られる自然エネルギー(水力、風力、バイオマスなど)を最大限に活用し、発電・省エネなどの新たなソリューション創出に向けて取り組みを進めてまいります。
西粟倉村を舞台とした脱炭素・循環型社会の実現に向けた事業活動を通じて、新たな生活スタイルや価値観を考えるきっかけになれば幸いです。