西粟倉村 SDGs活動共有会に参加しました

2月5日(月)、西粟倉村のあわくら会館にて、村が主催する「SDGs活動共有会」に出席しました。

※この報告会は2019年に「SDGs未来都市」に選定された西粟倉村が、
 村内向けにSDGsを普及するために毎年実施しているイベントです。

参加したのは西粟倉小学校の5年生と西粟倉中学校の生徒会、おび西粟倉村役場の3チームです。活動期間は10ヶ月(令和5年4月~令和6年1月)です。

各チームは学校や役場など、自分の周りにある環境をはじめ村内の様々なものからSDGsにつながるヒントを探し、取り組んだ活動や今後の方針などを報告してくれました。

【共有会風景:発表しているのは西粟倉中学校 生徒会のみなさん】

特に小学5年生は今年度、「村で作られている再生可能エネルギー」をメインテーマとし、当社も講師を務めさせてもらいながら学習を進めていました。その成果がいかなるものか、我々も非常に興味深く聴かせていただきました。

5年生の発表では、
『村には様々な再エネ設備があり、村の資源を活用して発電や熱供給を
 行って、自分たちの生活を豊かにするために頑張っている。村の中で
 「豊かさ」が循環している!
という事を発見したようです。

また、嬉しいことに当社の取組みにもフォーカスを当てて頂き、非常にありがたいお褒めの言葉を頂くこともできました。

【5年生の発表風景:生徒1人ずつ、交代で発表しています】

5年生の発表が終わったら、次は当社の出番です。
5年生が学習の中で体験した「自分の力で発電する」ことを村のみなさんにも体験してもらおう!という時間を設けさせて頂きました。

登場したのは第2回の授業でも使用した『自転車発電機 & 発電Myチャレンジ(製造:株式会社スカイ電子)』。自転車発電機を30秒間こいでもらい、その発電量と最大出力を測ってみよう! という内容です。

【自転車をこぐと電球が点灯し、スクリーンに出力が表示されます】

小学生・中学生・役場の職員さんや大人の方々など、年齢や性別を問わず「我こそは!」という方に立候補いただき、自信満々で自転車に乗ってもらいました。

そして測定(発電)スタート! みなさん初めは全力でペダルをこいでいるのですが、途中から足が疲れて失速気味に・・・最後には足が止まってぐったりする人もいたりと、発電体験は大盛り上がりでした。

【自転車発電にチャレンジ!自転車をこいでるのはNestの福岡さん】

実際に自分で発電することで、電気を作るためにどれだけエネルギーが必要で、これを休むことなく作り続ける大変さ等、改めて発電設備の凄さと大切さを実感いただけたと思います。


各チームの報告が終わり、次は小・中学生と大人が入り混じってグループ討議を行いました。
討議テーマは
 ◆今、村はSDGsのゴール(17個)を何%くらい達成している?
 ◆今後、村のSDGsを加速させるために必要なことは?
などです。

【グループ討議の様子。生徒たちと大人で本格的な討論が展開されます】

目指すべきゴールの多さと、地域ごとの環境・特性によって達成のプロセスや難易度も変わってくるため、一概にどれが正しい答えなのか分かりづらいテーマではありましたが、それでも小学生や中学生は大人顔負けの先見性と自論を展開し、本当に学習の成果をひしひしと感じました。

以上で今年度のSDGs活動共有会は終了。役場の地方創生推進室 上山参事から総評を頂き、『普段の生活の中にも、SDGsのゴールにつながるヒントは沢山ある。今後も更に活動の幅を広げて、みんなが住みやすい世界へ変えていこう!』と激励の言葉を頂きました。


◆最後に
SDGsを実現し、みんなが豊かに暮らせる世界を目指すべく、未来を担う子供たちが着々と成長しています。その成長の過程に当社も微力ながらお手伝いできた事を深く感謝いたします。

今回のSDGs活動共有会を企画して頂いた西粟倉村役場 地方創生推進室のみなさんと、その取り組みに賛同し、教育カリキュラムを組んでいただいた西粟倉小学校・西粟倉中学校ならびにNestのみなさん。そして一生懸命学習してくれた生徒のみなさん、本当にありがとうございました!

【第3弾】西粟倉小学校5年生のSDGs教育として授業をしました!

12月14日(木)、西粟倉小学校5年生へのエネルギーに関する授業(第3弾)をさせて頂きました。

第1弾では「電気の作り方」についての基礎学習を行い、第2弾では「発電に必要なエネルギーを体感」してもらいました。そして今回は野外研修という形で、
『村で活躍している再生可能エネルギー施設を見に行こう!』
というものです。

まずは今回の授業の流れを説明。普段は見ることのできない大きな機械などもありますので、『とにかく安全に気を付けて、自分と仲間を守りましょう』と意識づけ。

また、ただ見学するだけではもったいないので、施設ごとに『ミッション(課題)』を出し、設備の構造や利用方法などについて、生徒のみなさんで考えてもらおうという試みです。

【事前説明:安全のための注意事項をしっかり聞く生徒たち】

今回見学するのは、再エネに関して西粟倉村の中でも特に主力とされるバイオマス施設と水力発電所です。


はじめに訪れたのはバイオマス施設。西粟倉村では様々な設備があるのですが、ここにはチップボイラー(熱)とガス化発電装置(電気)があります。

燃料となる木質チップのサイロ(保管庫)を開くと、生徒たちから歓声が上がります。

想像以上に大量なチップの山と、スギやヒノキの濃厚な香りに圧倒されつつも、これだけ大きなボイラーで大量の温水が作られ、自分たちの小学校をはじめ中学校や保育所、図書館や役場や福祉施設など、多くの公共施設に熱を供給しているのだと理解してもらいました。

次はガス化発電装置です。同じくチップを燃料とするのですが、これは単純に燃やしているのではなく、特殊な燃焼方法によって可燃性ガス(一酸化炭素)を抽出し、それを燃料としてエンジンを回して発電機を動かす。とても複雑な仕組みをしています。さらに、ここで発電された電気は電力会社には売らずに村の福祉施設へ供給しており、災害時などで停電した場合、避難場所として活用するための非常用電源にもなっているのです。

【写真はエンジン発電機。燃料はチップから抽出された一酸化炭素です】

村で育った木のエネルギーを、熱や電気に変換して村民のため還元している、西粟倉村のSDGsな取組みについて生徒たちは熱心に説明を聞いてくれました。


続いて一行は、バスに乗り込み村の北部(川の上流)へと移動します。そこには村を流れる吉野川と、その水から恩恵を受ける「西粟倉第2水力発電所(通称:みおり)」があります。

まずは取水口の見学。川に隣接するコンクリートの大型建造物に、生徒たちは「こんなに本格的な施設があったのか!?」と驚愕。

【取水口:除塵設備は日本エンヂニヤ株式会社 製。動力不要、メンテの手間もかかりません!】

次は少し下流へ下り、発電所の中へ。

【水車は田中水力株式会社 製、ターゴインパルス水車】

見たこともない大きな機械が、轟音を響かせながら回転している姿にまた感動!


最後は少し下流にある「西粟倉発電所(通称:めぐみ)」へ。この発電所は昭和40年代より稼働しているの歴史的な発電所なのです(平成27年度にリニューアル)。発電所の入り口にある石碑(建設当時の記録を記したもの)を見て、「そんなに昔から発電してるの!?すご~い!」とビックリ。

発電所の中を見学しながら、みおりと比べて大きさや構造がどう違うかを調査。ここにはリニューアル前に使っていた水車の実物が展示しており、保守員でもなかなか見られない水車の形状を理解してもらました。

【以前まで使われていた水車。イームル工業株式会社 製の横軸フランシス水車です】

すべての見学を終えて、小学校へ帰ってきました。
最後に生徒たちから感想を伺い、またミッションの答え合わせもしました。生徒たちから様々な回答がでましたが、最終的には『再エネ施設は、村の資源(木や水)を使って村民の生活を豊かにするために稼働している!』という結論に至りました。


◆最後に
今回で、5年生に向けたSDGsの授業は終了です。これで生徒たちも全てのミッション達成!・・・かと思いきや、実は当社からもう一つ、重要なミッションを出しております。

それは「自分たちが大人になった時、どんな村になっていて欲しいか?」を考える、というものです。

彼らには来年2月頃、この1年間での学習の成果を発表する報告会が控えているので、その時までの宿題とさせてもらいました。この村や日本の将来を担う子供たちにとって、素晴らしい未来を創造できるような授業ができたのなら幸いです。

今まで授業の段取りやサポートをしていただいた先生方およびNESTのみなさん、本当にありがとうございました。
そして5年生のみなさん、我々の授業を楽しんでくれてありがとうございました。報告会でのみなさんの成長した姿を楽しみにしております。

【第2弾】西粟倉小学校 5年生のSDGs教育として授業をしました!

10月26日(木)、西粟倉小学校にて前回に引き続き5年生にエネルギーの授業をさせて頂きました。

前回は5年生の教室でスライドを使った座学での授業でしたが、今回の舞台は体育館です。

授業は5時間目と6時間目の2枠を用意いただき、学習テーマは
『自分たちで電気を作ってみよう!にしあわくら小学校5年生発電所!!』
としました。

主な授業内容は、当社が所有している自転車発電機(製造元:株式会社スカイ電子)を漕ぐことで「自分の持っているエネルギーを電気に変える」という体験型の学習です。

【体育館での授業風景】


5時間目の授業は、生徒1人ずつに自転車発電機を漕いでもらい、「30秒間でどれだけ発電できるか?(発電量や最大出力)」を調べてもらいました。

【自転車発電機と測定装置】

測定器はスカイ電子さんより「発電Myチャレンジ」という装置をお借りし、
 ⚫︎パソコンソフトにて発電電力を数値で測定
 ⚫︎発電量に応じて電球が1つずつ点灯していく
といった感じで、自分の発電ポテンシャルを目に見える形で楽しく確認できました。

【全力で発電する生徒たち】

【みんなで記念撮影】


6時間目の授業は、「自分たちの発電した電気で、どんな事ができるのか?」に挑戦!
用意したのは
 ・扇風機(約40W)
 ・コーヒーメーカー(約250W)
 ・わた菓子機(約400W)

の3つです。

扇風機はちょっと機材トラブル?があり、羽は回転しましたが風が出るまでには至りませんでした。

コーヒーメーカーはお湯を沸かしてコーヒーをドリップする仕組み。
水を沸かすために相当なエネルギーが必要らしく、生徒たちに先生、我々も参戦してみんなが交代しながら発電を行い、ようやくカップ半分くらいのコーヒーがドリップできました。

【1滴ずつドリップするコーヒーを見つめる生徒たち】

コーヒーを味わうのは教頭先生。みんなで協力して全力で作った至高の1杯に、心からの『おいしい!』という感想を頂けました。

最後はわた菓子機。これはヒーターでザラメ糖を溶かしつつ、回転皿を回して砂糖の綿を作るのですが・・・

結果は惨敗!!

みんなが必死に自転車を漕いでもわた菓子機はほとんど動きませんでした。
なので、悔しいですが電力会社さんの力をお借りして(コンセントから電力供給)、生徒たちは無事わた菓子を食べることができました。

【体育館のコンセントから電源をもらいました】

今回の授業を通して、生徒たちには『自分の力で電気が作れる』事と、『発電の大変さと大切さ』を身をもって理解してもらえたかと思います。

また、次回の授業のオファーも頂き、更に新しい視点から再生可能エネルギーについて学んでもらえるよう、先生方と一緒に楽しい授業を考えていこうと思います。


◆最後に
今回の授業で大活躍した自転車発電機および測定ユニットの製造元である株式会社スカイ電子さん。当社の提案する授業内容に合わせて体育館や機材などの準備をしてくれた先生方やNESTのみなさん。そして今回も全力で授業を楽しんでくれた生徒のみなさんに、心から御礼申し上げます。ありがとうございました!

次回も頑張ります。

西粟倉小学校 5年生のSDGs教育として授業をしました!

9月20日(水)、西粟倉小学校より依頼を受け、5年生のSDGsに関する学習として『エネルギー』の授業をさせて頂きました。

授業は2時間目と3時間目の2枠を用意いただき、主な内容は以下のとおりです。
 ・電気とは何か?
 ・いろんな発電方法と特徴
 ・村にできた電力会社とは?(当社の説明)
 ・事前討議「水力発電に賛成 or 反対」の意見交換
 ・SDGsって何をすれば良いの?
 ・その他、Q&Aなど


5年生のみなさんは去年からSDGsの勉強をしているそうで、既にいろんな事を知っていて『自分たちのできる事から取り組もう!』という意欲にあふれており、私の拙い授業でも興味を持って真剣に聞いてくれました。

また、授業中には子供たちからたくさんの意見が飛び出し、

 『電気と電池はどう違うの?』
 『水力発電は自然に優しいけど、魚は迷惑してないの?』
 『こんな発電もできるんじゃないか?』
 『こんな場所にも太陽光パネルを置けるんじゃないか?』

などなど、素晴らしい発想力と探究心を見せつけられ、逆にこちらが勉強になる場面もありました。

なんやかんやで授業は無事に終了し、5年生のみなさんに電気やエネルギーについて楽しく学んでもらえたかと思います。

さらに!次は『自転車発電機を使った授業』をやることも決定し、これから先生方と一緒に内容を検討していくことになりました。とても楽しみです。


◆最後に
今回は、当社にとって初めての「小学生へ向けた授業」という事で、資料の作り方や話し方、表現の方法なども含めて、どうすれば分かりやすく話せるか?について深く考える良い機会となりました。

まだ知らない漢字や専門用語などもあったと思われ、色々とご不便をお掛けしたかと思います。それでも授業をしっかりと聞いてくれた西粟倉小学校5年生のみなさん、そして全般的なサポートをして下さった担任の小林先生と竹内校長先生、また今回の機会を作っていただいたNestのみなさまに、心より感謝いたします。
本当にありがとうございました!!

村のイベント「百年の森林まつり’23」に出店 & 初の「百森でんき映画祭」を開催しました!

7月30日(日)、西粟倉村のあわくら会館や道の駅(あわくらんど)近辺のふれあい公園などで、『百年の森林まつり』が開催されました。

前回の「いっしょこサマー」に引き続き、当社も【自転車発電機を使った体験型イベント(かき氷 & UFOキャッチャー】を出店いたしました。

【百森でんきブース:自転車発電機でUFOキャッチャー&かき氷】

【百森でんきブース:自転車発電機でUFOキャッチャー&かき氷】

おかげさまで、お店はとても繁盛しました。この日は快晴でお客さんも多かったため、かき氷もUFOキャッチャーにも行列ができる時もあり、かき氷は早々に氷が尽きて売切れ状態。
(楽しみにして並んでくれていたお客さんには大変申し訳ありませんでした)

【UFOキャッチャー & かき氷に長蛇の列!】

【UFOキャッチャー & かき氷に長蛇の列!】

お店の運営では ”Reeele株式会社” の神崎代表が助っ人に来てくれたのですが、とにかくお客さんが多く、2人でも対応しきれない状態に・・・

そんな状態を見かねて、急きょ村の子供たちがお手伝いをしてくれました!!
本当に助かりました、ありがとうございます。

【接客対応 & 会計係をしてくれた子供たち】
【接客対応 & 会計係をしてくれた子供たち】

【接客対応 & 会計係をしてくれた子供たち】


◆もう1つのイベント

また当社は、お祭りの後にもう1つイベントを用意しておりまして、その名もズバリ!
『第1回 百森でんき映画祭』です。
(参加費無料。自転車をこいでくれた方にチケットを渡していました。)

これは、お祭りの最中にお客さんが自転車発電機をこいでイベントを楽しみつつ、その電気を「ポータブルバッテリー」にも充電してもらい、溜まった電気だけでプロジェクターを動かして映画を見よう!という無謀な挑戦でした。

夕方、お祭りの片付けも終わって静かになった会館に、自転車をこいでくれた子供たちがぞくぞくと集まってきました。

【上映作品は『ミニオンズフィーバー』】

【上映作品は『ミニオンズフィーバー』】

開会に際して、改めて上映会の主旨を説明し、バッテリーに溜まった電力をみんなで確認。
果たして無事に最後まで上映できるのか、ハラハラドキドキの幕開けです。

【溜まった電気は34%・・・微妙な数字です】

結果としては、エンディングの1分前くらいでバッテリーが切れ、上映がストップ
ここからは、子供たちの熱い声援を受け、社長自らが自転車発電機をこぎ、エンドロール & 特典のおまけ動画(5分程度)まで見ることができました。

そんなこんなで、記念すべき第1回目の映画祭は終了。ちょっとしたハプニングも含めて、子供たちには楽しんでもらえたんじゃないかと思っています。第2回があるかは未定!


◆最後に

今回のイベント参加にあたり、助っ人に来てくれたReeele株式会社の神崎代表、また氷を提供してくれた ”有限会社 小松組” さん、映画上映会場にあわくらホールを貸してくれた図書館のみなさん。そして何より、自転車発電機をこいで、お店のお手伝いをしてくれて、お祭りを楽しんでくれた大勢のみなさまに、心より感謝いたします。本当にありがとうございました。

次回も、もっと楽しいイベントにできるよう頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

村のイベント「いっしょこサマー’23」に出店しました!

7月15日(土)、西粟倉村のあわくら会館で「いっしょこサマー’23」というお祭りイベントがあり、そこに ”百森でんき” と ”Reeele株式会社” でコラボ出店いたしました。

出店内容は「かき氷」と「UFOキャッチャー」ですが、ただの出店ではありません。
これらの機械を動かす電気は『自分たちで作ってもらおう!』という発電体験型のお店です。

【百森でんき & Reeele コラボ出店!

自転車に連結するタイプの発電機(製造:株式会社スカイ電子)を使い、親御さんや子供たちが
自転車をこいで『発電に必要なエネルギー』と『電気の大切さ』を学びながら、ワイワイ楽しんで
いただけました。

【自転車発電機をこいでUFOキャッチャーを動かす子供たち】
【かき氷職人:Reeele の 後藤さん】

今回のイベント参加にあたり、かき氷用の氷を提供いただいた『有限会社 小松組』さん。
お店の設営や運営を一緒にしていただいたReeeleのみなさん。
そして何より、自転車発電機をこいで楽しんでくれた来訪者のみなさんに、心より感謝いたします。
本当にありがとうざいました。

また次のイベントでも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

百森でんき 設立プレス記者会見を行いました


西粟倉村「百年の森林構想」の新たな取り組みとして
地域の脱炭素化に寄与する新電力会社「西粟倉百年の森林でんき」を設立

岡山県西粟倉村と、西粟倉村の持続的な地域づくりのための取り組み「百年の森林構想」に賛同する4者は、共同出資による新電力会社「西粟倉百年の森林でんき株式会社」(代表取締役:寺尾武蔵、以下「百森でんき」)を2023年3月28日に設立したことをお知らせいたします。

【百森でんき株主】
 ・岡山県西粟倉村(村長:青木 秀樹、以下「西粟倉村」)
 ・三ッ輪ホールディングス株式会社
  (代表取締役社長:尾日向 竹信、以下「三ッ輪ホールディングス」)
 ・株式会社ちゅうぎんエナジー(代表取締役:松岡 信一、以下「ちゅうぎんエナジー」)
 ・テクノ矢崎株式会社(代表取締役:林 邦也、以下「テクノ矢崎」)
 ・寺尾武蔵(西粟倉村 地域おこし協力隊/西粟倉百年の森林でんき株式会社 代表取締役)

【会社概要】
 ・社   名 : 西粟倉百年の森林でんき株式会社(略称:「百森でんき」)
 ・設立年月日 : 2023年3月28日
 ・資 本 金 : 2,000万円
 ・代表取締役 : 寺尾 武蔵
 ・本社所在地 : 岡山県英田郡西粟倉村影石33-1
 ・主な事業内容: 地方公共団体の施設を中心としたPPA事業
          再エネ施設の運営・管理など

【百年の森林構想とは】
 「百年の森林構想」とは、岡山県の東北端部・人口約1400人の村である西粟倉村で「約50年生にまで育った森林の管理をここで諦めず、村ぐるみであと50年がんばろう。そして美しい百年の森林に囲まれた上質な田舎を実現していこう。」との思いから2008年に策定された森づくりのビジョンです。
◆参考:百年の森林構想(西粟倉村公式ホームページ)

【会社設立の背景】
 2004年に市町村合併を拒否し、村として独立することを決意した西粟倉村。小さな村の生き残りをかけた戦いは、林業を中心とした「村にあるもので産業を生み、雇用によって人を呼び込む」ことから始まりました。私たち「百森でんき」は、その旗印となった「百年の森林構想」の一環として、豊かな自然が生み出す自然エネルギーを電力として活用し、村内で循環するシステムを構築するために設立されました。

 百年の森林構想に賛同し、村の持つエネルギーに惹きつけられた企業や地域おこし協力隊で構成された個性豊かな株主たちがそれぞれの得意分野を活かしながら協働し、地産地消のエネルギーを使って村民の暮らしに「安心・安全」と「豊かさ」を提供することを目指します。          

【事業内容と各社の役割】
 メイン事業は村内の公共施設を対象としたオンサイトPPA(屋根貸し太陽光発電)による電力販売です。また、村営の再エネ施設(水力発電所、バイオマス発電所および熱供給ボイラ)の運営管理や、電力をふるさと納税の返礼品として活用する企業のサポート業務など、再生可能エネルギーに特化した技術やノウハウの提供を通して、村内の経済循環と脱炭素化推進に寄与します。


【各社の役割】
 ・西粟倉百年の森林でんき : 受付窓口・営業・品質管理
 ・西粟倉村 : 村との連携・人事労務
 ・三ッ輪ホールディングス = 経営ノウハウの提供・総合サポート
 ・テクノ矢崎 : 現場サポート・技術アドバイス
 ・ちゅうぎんエナジー : 事業収支計画の妥当性精査・資金調達サポート  

【今後の展望】
 村内公共施設への太陽光パネル設置完了後は村内事業者や一般家庭を対象にPPA事業を拡充し、将来的には村外へのノウハウ提供を通じて広く脱炭素化へ寄与することを目指します。また、太陽光のみならず、村で得られる自然エネルギー(水力、風力、バイオマスなど)を最大限に活用し、発電・省エネなどの新たなソリューション創出に向けて取り組みを進めてまいります。

 西粟倉村を舞台とした脱炭素・循環型社会の実現に向けた事業活動を通じて、新たな生活スタイルや価値観を考えるきっかけになれば幸いです。

🟢西粟倉村について
 ・所在地:岡山県英田郡西粟倉村影石33-1
 ・村 長:青木秀樹
  https://www.vill.nishiawakura.okayama.jp/wp/

🟢三ッ輪ホールディングス株式会社について
 ・本 社:東京都新宿区西新宿8-14-24 西新宿KFビル2F
 ・設 立:2019年10月1日
      ※1940年創業の三ッ輪産業株式会社とグループ会社のホールディングス
       カンパニーとして設立
 ・代表取締役社長:尾日向 竹信
  https://mhdg.co.jp

🟢株式会社ちゅうぎんエナジーについて
 ・所在地:岡山県岡山市北区丸の内1丁目15番20号ちゅうぎん本店ビル9階
 ・設 立:2023年4月3日
      ※株式会社ちゅうぎんフィナンシャルグループ子会社の株式会社ちゅうぎん
       キャピタルパートナーズが100%出資する地域エネルギー会社として設立
 ・代表取締役:松岡 信一
  https://www.chugin-fg.co.jp/

🟢テクノ矢崎株式会社について
 ・本 社:東京都品川区南品川2-2-10 南品川Nビル
 ・設 立:1970年3月3日
      ※1941年設立の矢崎総業株式会社における環境システム機器(空調・ガス)の
       メーカー直営の販売、設計、施工、監理及び保守サービス会社
 ・代表取締役:林 邦也
  https://www.t-yzk.jp